先日、弊社で建てられたお客様から次の様なコメントを頂いた。
「住宅産業は最も判りにくい産業の様に思います。素人は明確な判断基準がもてなくて本当に困ります。」
「住宅はその人の人生観の反映なので、何を重点とするのかを間違え、下手をすると求めているものと正反対、ということも有り得ます。」
私がこの住宅産業に携わって20年程になりますが、最も深いことだと感じた。
少々噛み砕いて簡説明すると、家づくりという情報洪水の中で、家づくりを通してユーザー自身が潜在的に本当に大切にしたいことが実現できるにも関わらず、既に当たり前とされている物質的なこと(耐震性や断熱性能、最新の住宅設備等)だけに意識をとられ、求めていることとは正反対の家づくりをしているということ。
既に家を建てられた方でも上記の意味を理解できるエンドユーザーは殆んどいないだろう。
家づくりの最終目的はたったひとつ。あなたとあなたの家族が、毎日笑顔で、幸福感を感じながら、人生を送ること。
家は物質ですが、人の知恵(設計)や造り手(職人)との関わりによって、あなたとあなたの大切な家族のマインドまでも豊かにすることも可能なのです。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充