安城建築

社長BLOG 2007.05.01

家の価値

先日、あるお客様から下記のような嬉しいメールをいただきました。
「専務さん、私たちは今まで、家を将来貸したり売ったりするという考え方はありませんでした。新しい気付きをありがとうございました・・・」

現在、多くの方々は業者のあらすじ通り、住宅展示場の電動仕掛けや耐震性、断熱性能に意識を向けられてしまっているように思います。
一番重要なことは、その家に暮らすことで、便利さ以上に「人生が豊かになる」ことではないでしょうか?

残念ながら、日本では築20年も経てば家の価値はゼロとなります。世界の先進国では一般的に購入価格より価格が下落することはありません。「嘘でしょ?」という声が聞こえて来そうですが、本当です。

理由はシンプルです。消費者が中古住宅となっても「この家なら暮らしてみたいと思うからです」地震に強い・温かい家等の性能がいいことは当然とし、「流行に左右されない美しいデザイン」が重要と考えられています。
例えば北米では、流行に左右される斬新なデザイン住宅には将来の価値(消費者からの人気の度合い)の保証が出来ず、銀行もそのような住宅には融資してくれないそうです。

同じ築年数でも、「この家なら暮らしてみたい・・・」そのように思える住宅ならより高値で貸すことも売却する確立も高くなります。
ディズニーランドが私たちを魅了し続ける理由のひとつとして、クラシックで美しい街並の効果も大きいのではないでしょうか?

余談ですが、北米の人々は引っ越し好きだと言われますが、引っ越しが好きなわけでは無く、購入価格より高値で売却出来る為、その差益でワンランク上の住宅に引っ越しが可能となるのです。
逆に子育てを終え子供が巣立てば、小さい家に引っ越し、その差益でキャンピングカー等を購入して人生を楽しんでいるのです。

「それは、海外の話しで日本では無理でしょ!?」と思われるかもしれませんが、日本でもそのような事例が幾つかあります。弊社においても、4月27日の日記に掲載したクイーンアンスタイルのお客さまは、5年前に弊社で建築され、その家が市場価格を上回る価格で売却でき、2度目の家を弊社で建てることになりました。



もし、住宅の価値が長期に渡り持続されたとしたら、もし万が一の時にも人生の選択幅が広がります。

皆さまには、折角同じお金を掛けるなら、人生を豊かにする家づくりをして頂きたく思います。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充