岡本太郎にとって『住む』というのはただ食って寝るという、小市民的な日常生活だけではないという。夢、情熱、愛など、生きる幅全体を包み込むもの。だから建築は芸術でなければならないのだと言う。
若き頃、岡本太郎はフランス留学の際、画家を目指すことを一旦捨て、パリ大学にて哲学、心理学、社会学、民俗学を学びました。それが後の芸術や生き方に大いに反映され、太郎の死後も多くの人々に勇気を与え続けています。私はその中のひとりで、私のデスク後ろの棚には、超リアルに再現された大きな海洋堂の太陽の塔の模型がそびえ立っています。この太陽の塔を見ると闘志が湧いてきます(笑)
以前、弊社の家に暮らし始めて10年程経たお客様から、『住む家で人生が変わる』と言われたことを思い出し、太郎の考えに精通するものがあるとあらためて感じ、嬉しくなりました。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充