沖縄が戦後63年目の慰霊の日を迎えた。
以前、大ヒットした ザ・ブームの「島唄」の秘話を聞いたことがある。
この唄の意味を全く知らない本土の若い歌手が歌っていることが、沖縄の人々の感情を逆撫でした。
島唄というのは、琉球民謡の総称であり、沖縄の人々にとっては本当に特別な唄だった。
沖縄戦では、海に囲まれた島の中を逃げ惑い、家族が次々に死んで逝く中、必死に励まし合いながら歌ったのが島唄だった。
その真実を知った沖縄好きの ザ・ブームは、酷く悲しんだ。そして沖縄の痛みを肌で感じる為、沖縄を廻りながら沖縄の人々と共に悲しみや痛みを共有した。
その姿勢に沖縄の人々も彼らを次第に受け入れてくれるようになったそうだ。ザ・ブームのメンバーが何より嬉しかったことは、彼らの島唄が正式に沖縄の民謡に登録されたことだったと話していた。
現在、沖縄へ移住する人もいるが、その多くが本土に戻ってしまうと聞く。沖縄を単なるリゾート地として移住する人は受け入れられるはずも無い。
今日もまた沖縄へ本土から沢山の観光客を乗せた旅客機が飛ぶ。せめて慰霊の日や終戦記念日には、機内で63年前のことを少しだけでも伝えて欲しいと思う。
以前、テレビドラマで放映された「さとうきび畑の唄」。ビデオレンタルで借りることが出来るので、是非家族で観て欲しい。幸福の尺度・・・多くの気付きを得られると思う。
http://www.tbs.co.jp/zawawa/
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充