現場管理と現場監督との違いは以前この日記でお伝えした通り、全く別物である。
フルオーダーの住宅をつくる場合、マニュアル通り又はチェックリストに従ってつくっていけば本当にいい家が出来るのだろうか?答えは、ノーである。大きくマニュアルに依存することは大量生産を考えた造り手側の論理(言い訳)だと私は思う。
確かにマニュアルもある一定部分は共通事項として活用できる。しかし、フルオーダーの住宅の場合、現場毎に納め方は異なり、マニュアルは最低限のことしか網羅できないと考えた方がいい。現場監督の知識や能力により出来上がる家は大きく異なってしまうと考えた方がいい。
同じ料理を作るにはその料理のレシピー通りに作れば同じ味の料理が出来るが、フルオーダーの輸入住宅の場合、全く同じ家を造るということは先ず在り得ない。その為、現場監督には一種の職人技が必要となる。
職人技はマニュアルに出来ない。いい輸入住宅をつくるには職人技を兼ね備えた現場監督がどうしても必要不可欠なのである。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充