現在、西尾市で建設中のF様邸。『正式な北米式ツーバイフォー工法』によるものです。
写真を観て頂くと、1階の壁と2階の床と2階の壁が一枚の構造用合板がまたがせて施工してあることがお解りいただけるでしょうか。(合板が張っていない部分はまだこれから張ります)
通常日本式ツーバイフォー工法及び、北米式風ツーバイフォー工法(数法と材料だけ北米式)の場合、この部分の構造用合板がバラバラとなり、帯金物で補強をします。(耐震性に劣るということではありません)
写真手前の大工さんは構造専門で、私が建築業界に携わり始めた頃、この大工さんの親方であるお父さんと一緒に仕事をし始め、今年で24年になるベテラン大工さんです。
大工さん曰く、『殆どのツーバイフォーはこの工法では造っていませんよ。でも、もし自分が家を造るとしたら、これと同じ造り方で造りますね』
大工さんは、日本式が悪いと言っている訳ではありません。ただ正式な造り方をするだけで、同じ様な材料でも、より丈夫な構造になることが経験で解っているのです。
生産効率や雨濡れを考えれば、日本式や北米風の構造を工場生産のパネルで短期間に造る方が優れています。しかし、多少手間が掛かること、パネルに比べ雨に濡れる回数が増えること、工期が長くなること、これらを考慮しても大工さんのみならず、建築技術者なら誰もが正式な北米式ツーバイフォー工法が理にかなっていることを知っているはずです。
追伸、
尚、徹底したコストダウンを図る場合は上記の限りではないとも思っています。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充