安城建築

社長BLOG 2009.04.14

落胆

通り掛かりの家族が弊社のモデルに立ち寄られた。1年前にある会社の営業マンが気に入ったという理由から家を建てたという。

ご自身で間取りを描いてこだわり抜いて建てた家だと言われた。しかし、床面積は50坪弱で面積こそ大きいが、間仕切りだらけで開放感が無く、廊下や階段もとても暗いらしい。私が「それだけの大きさがあれば充分このモデルの様なイメージを実現出来ましたね」というと落胆されていた。

注文住宅の設計で成功する秘訣は、能力のある設計士にお施主自身が理想とする暮らし方を伝えることだと思う。私の経験上、素人の方が自身で間取りを描いて満足度が持続したという話しは聞いたことがない。

あるOBのお客様から聞いた話しだが、
「ある営業マンに何でも出来ますと言われ、その瞬間は気持ち良かったんですね。しかし、少し冷静に考えたら、プロとしての意見は?と疑問に思い、ただ契約を急がせたいだけと感じ始め、その後不信感に変わりました」と言われた。

瀬戸市で輸入住宅を建てられたT様から頂いたメールをご紹介したい。家づくりに失敗された方の共通点である。これから家づくりをされる方にはとても重要なアドバイスであり、極めて参考になると思う。瀬戸方面に一礼してから読んで頂きたい。
※下記は、家づくりで成功された瀬戸市のT様から、これから家づくりをされる方へのアドバイスです。
(T様より頂いたままの文章を掲載しています)

【家づくりで失敗するパターン】
①ただマイホームが欲しいだけ。
②家(外観)に関心が無い。
③耐震性などだけを気にしている。
④注文住宅は全て自分で決めなくてはいけないから面倒くさい。
⑤周りと同じがいい(大手メーカーの安心感)
⑥輸入住宅は憧れではあるが知識が無い為、値段が高く手が届かないと思っている。

【業者選びの参考意見として・・・】
①営業マンで業者を選ぶな!
(少々、辛口ではあるが営業マンはいい人で、当たり前)
②設計図面を無料でやる業者は怪しい!
(適当な図面仕上げなら、無料だと思う)
家づくりで重要なのは、高い知識を持った 設計士 である。
(お金をとる以上、それだけ勉強され、高いレベルの能力も持っている)
安建さんは、設計士さんの顔も見える。
③注文住宅専門業者か?建て売り住宅中心業者か?輸入住宅専門業者か?
④造り手の顔が見える。
(下請けへ丸投げ業者は、良くない(不安を感じる)
⑤耐震性・耐火性・断熱性をやたら、売り(宣伝)にしている業者はどうかと思う。
(標準基準を満たしていれば、十分ではないのか?と思う)
⑥心から、『この家で暮らしてみたい』と思える家かどうか。
(ここで建てる家は、自分自身が心底、手に入れたい家かどうか)
(完成した家で、どの様な暮らしをしたいのか、しているのか。想像するとよい)
⑦何十年のローンを気持ちよく支払っていける家かどうか。
⑧信頼性のある業者かどうか。
⑨流行に左右されない業者。
⑩支払ったお金を最大限、家に反映されている業者かどうか。
(大手メーカーは怪しい(笑) 維持費・広告代等へ・・・)
⑪完成後のメンテナンスはどうか?
⑫業者の会社方針・思想がわかる。
(安建さんの思想は、消費者の事をよく考えてくださっていると思う)
⑬経営者の人柄(考え方)
(真面目さ・家づくりに対する勉強熱心さ・自信等)
⑭家づくりに対し、勉強すること!
(家づくりを他人に任せない・自ら学習すること)
⑮その業者の過去の重大クレームの発生(割合)等も大事なことではないでしょうか?

まだまだ色々出てきそうですが、そのような理由ではないかと思います。
結果、ダサい家を造ってしまったのにもかかわらず、家具・庭・車などは、輸入物や外車にしてみたりと、よりダサいことになってしまっているように思えてなりません。
なぜ、そこまでするのなら、もっと家に関心を持たないのか不思議でしかたない。
要するに、勉強不足なんですよね~。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充