安城建築

社長BLOG 2008.09.19

超長期保証のからくり

某大手住宅メーカーで2世帯住宅を建てられた行員の方から聞いた実話である。

築10年を迎え外壁塗装の保障期間が過ぎた為、以後保証を希望される場合は、弊社での塗り替えが必要となります。というお知らせがあったという。

見積りをしてもらうと、330万!! 「他社の施工では今後一切保証の対象外になります」と言われ、仕方なく依頼されたという。その後も陸屋根(フラットな屋根)の防水の保障が切れ、再防水工事に200万。屋根の防水も外壁塗装同様の理由からだという。

確かに他社が施工したものが保証対象外になるということは理解出来る。しかし、金額の高さに驚く。外壁塗装に関しては、通常価格の大凡2.5倍。防水価格は、大凡2倍の価格であり、常識を遥かに超えた価格である。

これだけの利益率があれば、30年間無料点検、50年無料点検も当然である。ある意味、ユーザーの弱みに付け込め、ライバルが全く居ないこのビジネスは究極のビジネスモデルといえる。しかし、「信頼」ということになると、良好な関係は築けなくなるだろう。我々地域工務店にはとても出来ない。

一見、「安心」と思われる超長期保証は上記の様なからくりがある。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充