ユーザーの皆様の中には、構造自体が日本の気候風土に合わない(大手住宅メーカーの営業マンから聞いたと思われる)と心配されている方が多いようです。
米国・カナダを合わせた国土は、日本の国土の52倍。その両国の殆どの木造住宅はツーバイフォー工法で建てられています。
これだけの広い地域ですから、北海道から沖縄を含めた気候風土以上に極めて厳しい気候環境だと言えます。それでも日本の気候風土にはツーバイフォー工法が合わないということが言えるでしょうか。
誰もが知る札幌の時計台。明治11年(1878年)に建てられたツーバイフォーによる建物です。又、神戸の東灘区に1926年に建てられた富永邸という日本最古のツーバイフォー住宅があります。室戸台風、阪神淡路大震災の直撃を経ていますが、現在も住宅として使用され続けています。
JIO(第三者検査機関)によると、輸入住宅(ツーバイフォー工法)に限らず、軒の出が非常に少ないデザインを用いたもので、施工技術が高いとは言えない業者による建物が多いそうです。
輸入住宅の多くに日本の気候が合わないと言われる問題が発生したのは、雨の降らない地域で建てられているデザイン様式を安易な施工方法で造った結果と言えます。
これは、ツーバイフォー工法に限ったことでは無く、どの様な工法にも該当します。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充