マスコミ各社も百年に一度の大不況といい、消費者マインドの低下が記事を賑わせている。
私のメンター曰く、「消費には2種類の消費がある。」
ひとつは「生存の為の消費」(食費や水道電気光熱費がこれに該当する)と、もうひとつは「こころの充足の為の消費」であると言う。
少し遠回りな話しをするが、地獄の様なナチスの強制収容所で奇跡的に生き延びた心理学者ヴィクトール・E・フランクルをご存知だろうか?(「夜と霧」の著者)
彼が生き延びた理由はたったひとつ。「明確に生きることの意味」を持ったからである。
私は、「生きることの意味(喜び)」と「こころの充足」は同意語であり、時代が移り変ってもひとが生きて行く為には、「必要最低限の消費」+「こころの充足」は無くてはならないものだと思う。
現代において、「こころの充足」とは、ひとが最も幸福感を感じられるものだと思う。
それは、最も自分らしく生きることや家族との繋がりを感じる瞬間かもしれない。
住宅という消費の中で、こと輸入住宅(輸入住宅の思想文化を反映した住宅)においては、確実に「こころの充足の消費」に当てはまると私は思う。
住宅をつくるにあたって耐震性や断熱性は勿論大切なこと。しかし、それ以上に大切なことを実現できる可能性を秘めている。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充