今日こそ「ALWAYS 続・三丁目」の夕日を観に行こうと思ったが、
タイミングを逃す・・・。
しかし、前回の作品は実に心に響いた名作だった。
あの映画を観ていない方は人生の損失だとさえ思う。
昭和30年代と言えば超高度成長期であり、私はまだこの世に存在していない時代である。
3種の神器(冷蔵庫・テレビ・洗濯機)を手に入れることこそがこの時代を生きた人々の豊かさの象徴だったに違いないとこの映画を観るまでそう思っていた。
しかし、この映画を観て本当の豊かさは別にあると気づいている人々も沢山いたということを知った。
そしてそれ以上に現代の方が遥かに大切なものを忘れ去ってしまっていると感じた。
貧乏な竜之介(吉岡秀隆)からヒロミ(小雪)への結婚指輪のプレゼントのワンシーンには正直やられた。ほとんどの女性がこのシーンで涙したと思うと同時に、「そうそう、本当の豊かさはこれなのよ!」と叫んでいたに違いないだろう。
物質的な豊かさでは真の豊かさは感じられない。
どんなに時代が変わっても真の豊かさは心からしか得られない。
それは、特に男性より女性の方が「感性」が豊かな分、遥かにその傾向が強いのである。
そういえば、夕日をぼんやりと眺めたのはいつだっただろうか・・・?
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充