家づくりを比較検討し始めた時、皆さん金額と仕様等の比較になります。その気持ちは充分理解出来ます。

しかし長年この仕事をしているとそれだけに気を取られてもお客さんは満足度の高い家づくりにならないと感じております。

注文住宅は形が無いお客さんの夢を実現化するプロジェクトです。それを達成するには、各専門分野でのプロフェッショナルによるチームプレイ能力が必要

そして、完成度は各メンバーの能力、志の掛け算であり、いくらデザイナーが素晴らしいデザインを描き、トップクラスの職人が居たとしても指揮官である現場監督の能力、志が低ければそのレベルの仕事となってしまいます。

その様な理由から、精鋭部隊のチームメンバーが揃っている事は勿論ですが、完工棟数もある程度制限しないと物理的に難しいと思います。例えば米国の素晴らしいカスタムハウスを手がけるホームビルダーにおいては、年間完工棟数は3～6棟程度です。

これから家づくりの計画をする皆様には、携わってくれる職人さんと一度会ってみることをお勧めします。棟数を追う大手ビルダーでは難しいですが、少数精鋭の地域ビルダーなら施工中の現場を案内してもらうことは充分可能です。職人さんや現場監督に直接会ってこだわり等を聞いてみることはとても参考になるはずです。彼らは机上論では無く全て体で感じた実体験がベースなので、実にリアルです。

又、現場監督さんにはお客さんには提出しない場合も多い、チェック中の図面や施工の詳細図面等を見せてもらうことによりどれだけ緻密に取り組んでいるかが判断出来ます。