安城建築

家づくりコラム 2024.06.03

デザインで大切なこと

全世界共通して満足度と資産価値が持続する住宅の共通点があります。それは時代が変わっても流行に左右されず不変的で美しいデザインであることです。

具体的に言うとクラシックデザインベースであり、且つ正しいデザインの法則に基づいて細部まで考えられ丁寧に造られていることです。

デザイン知識レベルの低いデザイナーによる何ちゃって風のデザインを用いてしまうと、結果的に住まう家族の自尊心を傷付け、資産価値も下落してしまう要因となってしまいます。何ちゃって風の建物が単体で建っていれば、さほど気になりませんが、近くに正しいデザイン様式の住宅が建ってしまった場合、その違いは明らかとなります。実際にその様な事例を幾つか見てきました。

残念ながら一級建築士であっても世界人類の普遍的デザインを学んでいる人は殆ど居なく、私もこの業界に入り30年程となりますが、熟知している人は2人しか知りません。

更にまだハードルがあります。それはいくらデザイナー、設計士の能力が高くても施工業者の知識不足からデザイナーの意図を細部の造り込みが出来ない為、非常に残念な結果となるケースも少なくありません。

同じ様な建築資材と手間を要したにも関わらず、作り手の知識不足や技量不足により、満足度と資産価値の持続は大きく異なってしまうことだけは、避けなければなりません。見せ掛けの金額だけに惑わされないことが重要です。