両指で矩形をつくって額に見立て、そこから覗いた美しい風景をピクチャレスクと呼んでいます。

ビクトリアン次代の荘園領主は、自らの荘園内の景観をピクチャレスクにするために、領地内の集落を移動させたり、時には森や林を移動させたとも言われています。
それほどまでに建物を含めた景観を重要視していたことがうかがえます。

デザイン的な特徴としては、玄関ポーチ部分の構造体を化粧にも使い、方杖、筋交い、手摺りなどを山小屋風の装飾としていることが挙げられます。

また、柱、梁部分は構造体の枠材の押さえで構成され、スティック様式的な面も持っています。
野趣あふれる印象とともに、可愛らしさと美しさを兼ね備えた印象を与えます。

気取らず、ぬくもりにあふれた暮らし方が似合うのもコテージスタイルの大きな魅力。
まさに自然体で生活を楽しむための建築スタイルと言えるでしょう。