写真は重要な外観デザインを忠実に形にする重要な(どの工程も重要ですが)仕事を受け持ってくれる外装職人さんの作業風景。

縦ラインの装飾が数百本。気の遠くなる数の装飾パーツを大判から引き割り、その後一本一本丁寧にペーパーを掛けてくれています。しかし、この作業を見なければ、完成した後、彼の手間と時間を掛けた努力を見つけることはできないでしょう。(勿論、プロが見れば判ります)

以前、『どうしてそこまでするの?』と尋ねたことがありました。すると強面(こわもて)のサングラスを掛けながら『性分だから仕方ないっすよ』と照れ臭そうに微笑でくれました。

以前、大手メーカーの大工を指導していたプロフェッショナル大工が家づくりでとても参考になることを言っていたことを思い出した。

『お客さんは会社を選ぶことはできるが、職人を選ぶことはできない』

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充