現場の引渡しの際、お客様が「安建さんは、大手メーカーさんに比べ本当にお値打ちだと思います」とおっしゃった。
同日、これから始まる新しいプロジェクトを共にさせて頂く建築家の方も同様のことをおっしゃった。
そして、先日もツーバイフォーの構造を専門に手掛け、大手住宅メーカーでインストラクターを務めていた経験もある大工からも同様の話しを聞いていたのを思い出した。

共通する話しは、「標準仕様の基準」である。安城建築としては、当たり前の仕様だと思っていたが、実は当たり前ではないらしい。内容としては、以下のことが思い当たった。

□より耐震性の高い建物にする為に、正式な北米式インチフィートモジュールと組み立て方法の採用(一般的に多いのは、モジュールだけ採用し、レッカーによりパネルで造られる工法)

□キシミの無い階段にする為に、構造材での階段下地の作成、その後化粧材を取り付ける(一般的には、化粧材のみで造られる)

□建物合成をより高める為、小屋裏床面の全面合板張り(一般的には張らない)

□開放的な室内空間を実現する為に、1階部分の天井高2m70cm標準採用(一般的に多いのは2m30cm)

□冷凍庫に使用される発泡率硬質ウレタンの採用(一般的に多いのはサクサクの水発泡タイプ)

□北海道で生産される断熱性とクオリティーの高い樹脂サッシ断熱ペアガラス(アルゴンガス入り)+UVカットガラスの採用(一般的にはアルミのペアサッシ)

輸入住宅になくてはならない、室内の壁の角が丸い純粋な北米式ドライウォール工法の採用(一般的には、メッシュ状の目地処理テープを使用した簡易パテ処理)

□入居後の無駄な出費を押さえる為、リビングポーチ部分の腐らない樹脂デッキ材の採用(一般的には米杉材等の油分の多い木材を使用するが、腐食により、長くて10年で取替えなくてはならなくなる)

□全館空調のベストな組み合わせの実現する為、顕熱熱交換型第一種計画換気システム (ロスナイ型)の採用(一般的には、コスト優先の第三種換気システムが採用されてい る)

□高級感を演出する為、大型の巾木(床と壁の取り合い部分に取り付ける化粧材)及び大型のケーシング(窓やドアの枠の化粧材)の採用(一般的にには、小型のものが多い)

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充