書店に行けば必ずご著書を目にする102歳、現役医師の日野原先生。
私としては珍しく母親と二人でお話を聴いて参りました。お題は『長生き明るく生きる秘訣』

驚いたのは、講演時間中、約1時間ずっと立ちっぱなし、時折笑いを交えてお話され、とてもあと三ヶ月で102歳を迎えるおじいちゃんとは思えませんでした。(3年程先までのスケジュールもビッチリ埋まっているそうです)

先ずは健康を保つ食生活の秘訣。炭水化物を控え、たんぱく質中心の食生活をして下さいとのこと。(麺類好きの私には辛い)特にブロッコリーとオリーブオイルをお勧めされていました。

健康管理では、年一度の人間ドック。癌は、風邪の様な症状を伴わない場合が多いそうです。又、病気になりにくい身体を維持するには、体型の維持が大切で、30歳の時の体重を維持し続けて下さいとのことです。

話の終盤、時間の関係上あまり詳しくは語られませんでしたが、先生が102歳まで生きてきて一番伝えたいことをふたつお話されました。

一つ目は『自分の運命は自分でデザインできる』(フランスの哲学者ベルクソンより引用)という事。おそらく、自分の言葉、態度、行動、生き方は自分自身で選択でき、結果的に運命が変わってくるということ。
もうひとつ『ひとを許すこと』ということ。ひとを許すことにより、結果的に自分の人生を豊かにすることに繋がっていくと教えて頂きました。

日野原先生は、ただ長生きしているだけでは意味がないと仰っています。
こころ豊かに生きていくことこそが、一番大切であり、102歳まで生きてきた実体験を踏まえての最終結論だということです。

私たちの周りには二通りの学びがあります。『この様な生き方をしたい・・・』そしてもうひとつ、『この様にだけはなってはいけない・・・』という学びです。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充