子供の春休みを利用して息子2人と私の友人(工務店社長)と男4人で海外視察に行く機会に恵まれた。現地では海外で数十年間スパーバイザー(現場監督)の仕事をして来た方に直接ガイドして頂いた。

創業者の血筋か現地の現場を見るとワクワクするし、いつもながら難しいことをより簡単に造り上げる工夫力に驚く。

初めて実際の米国の街並みを観た長男の感想・・・。「凄過ぎる! どうして日本もこんな街並みを造ろうとしないの?」率直な意見だろう。

米国の人々は日本人以上に自己主張は強いはずである。しかし、調和によりその街の価値が高まり、同時に自分の家の価値も高まることを知っている。

調和する家=他の家と全く同じでは無く、ひとつの区画に数パターンのデザインを採用し、細部の装飾や外壁材、色の配色等の組み合わせを換えながらそれぞれの家が主張をしながら調和を保っている。そして殆どの家が道路に面して美しく見える様に家の顔が造られている。

以前、ある日本の設計士が「輸入住宅は日本の街並みに合わない」と私に言った。しかし、現在、日本の宅地で美しい街並みが存在するだろうか?一体何処に合わせるというのだろうか?と私は疑問に思う。

街並みは個々の建物の集合体であり、個々の住宅が美しくなければ、やはり美しい街並みにはならない。以前この日記でも触れたが、私たちの使命はお手本となる家をひとつずつ増やしていくことであると思う。

弊社の家づくりに携わる職人から時々聞く話しとして近所の子供たちの反応がある。

子供たちは住宅をブランドでは無く、デザイン性の高さを直感的に感性で判断し、その感想をストレートに言葉で表現する。坪80万以上はするだろうと思われる大手住宅メーカーには目もくれず、自分たちの造っている現場で立ち止まり、「すげっ~!」と言ってくれる子供たちの声は職人にとって麻薬の様なものである。

話しが少々それたが、今回の視察も様々な学びがあった。週明けにでも早速社内報告会を開催し今後の家づくりに反映していこうと思う。

今回私の息子を同行させた理由として、安城建築は何をしようとしているのか?そして何処を目指しているのか?そして、自分自身の目で見て確かめて、本当に必要とされるものだろうか?それを感じてもらいたかった。

私が欲しいタコマのピックアップトラック発見!!(メチャクチャ格好いい~!)

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充