モデルハウスを除く安城建築輸入住宅第一号宅が築11年を過ぎた。窓の一部に不具合があり、ご迷惑を掛けてしまった経緯があるが、先日奥様と少々お話しする機会があり、大変喜ばしいお話しを頂いた。「築11年を過ぎても全然古さを感じないし、セントラルヒーティング(全館空調)も入れて頂いて本当に暮らしやすく、大変満足しています」と感謝された。

お客様のご両親も、安城建築の創業者である、私のお爺さんからの大切なお得意様だった。息子様が新築されるにあたり、強力なご両親からの勧めで、当初大手メーカーと迷われていた息子様からも弊社にご依頼を頂いた。

一昔前のことなので、旦那さんはもうお忘れだと思うが、この家が完成した時、「本当によくここまでの家を造ってくれました。ありがとうございます」と旦那さんから両手で強く手を握られた。

その時の感動は今でも忘れない。この時ほど、この仕事をして本当によかった。としみじみ感じた。帰り道、道が霞んで見えなかった。

時折、今でもモデルハウスに訪れるお客様で、この家の近所に暮らすお客様から、「あの素敵な家は安城建築さんが建てられた家ですよね?」と尋ねられることがある。自画自賛になるが、築11年を経ても賞賛される家はそんなに多くないと思う。私たちが12年前にこのミッションに取り組んだ使命感をひとつ果たしたと思う。

S邸 11年

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充